ふきのとうを見ると春を感じますね。この時期に「ふきのとうを美味しくいただく」という方も多いのではないでしょうか♪
ふきのとうの天ぷらなんて最高ですよね^^
天ぷらなら揚げるだけなので、味付けに自信がない私にとってはありがたい調理方法です(笑)でも、ふきのとうの天ぷらを作る時って「あく抜きをするかしないか」迷いませんか?
今回はふきのとうの天ぷらのあく抜きや下処理の方法から揚げ方までを全解説したいと思います。苦味を和らげることで、ふきのとうが苦手な方にもこの美味しさを伝えたい!また、ふきのとうを油で揚げる時のコツなどもしっかり解説します^^
ふきのとうの天ぷらはあく抜きする?
ふきのとうは天ぷらの場合はあく抜きナシでOK!
ただ、これはあくまでも個人的な意見なんです(>_<)
ネットでもいろいろな情報があり「あく抜きするのかしないのか」迷ってしまいますよね……。ここでは私がこれまで何度もふきのとうを調理して食べてきた経験から「あく抜き」についてお話しますね。
そもそも「あく抜き」を行う理由は、
- 余計なえぐみや苦味、渋味を取ること
です。
ふきのとうには特有の苦味があります。この苦味を和らげるための「あく抜き」だと私は思っています。他にも「ふきのとうに含まれる毒素を取る為にあく抜きは必要」という情報もありますが、ふきのとうを一度に何十個も食べない限り大丈夫だと私は思います。
私はこれまで「天ぷら」を作る時も「ふきのとう味噌」を作る時も、あく抜きはしていません。
- ふきのとうの苦味が好きだから
- 新鮮なふきのとうだから
- 一度にたくさんは食べないから
理由としてはこのようなことからです。
天ぷらにすると油で揚げるのであく抜きしなくても苦味が和らぎ、油と一緒になることで苦味がうま味に変わるように思います^^あく抜きナシなら調理も簡単ですしね♪
ちなみに1回で食べる量としては、3~10個位です。
このようなことを踏まえて、あく抜きナシで作る場合は「下処理方法」のみチェックして「あく抜き方法」はとばし読みしてくださいね^^『あく抜きして苦味を和らげたいな。』と思われる方は、そのまま続きをご覧ください!
ふきのとうの下処理方法とあく抜き方法
まずは、あく抜きをする前に「ふきのとうの下処理」を済ませます。簡単に言うと、採ってきたり買ってきたりしたふきのとうを、食べられるようにキレイにする作業です^^
ふきのとうの下処理方法
- ボウルを2つ用意して両方にたっぷりの水をはります。
- 1つ目のボウルにふきのとうを入れて浸します。ここから1つずつ順番に処理していきます。
- ふきのとうを1つ取り、外側の葉っぱを一枚はがして汚れなどを取り除いて綺麗にします。
- 2つ目のボウルの綺麗な水に入れます。
「天然のふきのとう」は、山から採ったそのままだと「土」や「ゴミ」が付いたままになっています。
また、ふきのとうをよく見ると「黒っぽく変色している部分」があるかもしれません。これは空気に触れた部分が酸化して黒くなっているので、自然な状態です。鮮度が悪くなっている訳ではありませんよ。
調理する前には、このような汚れや黒く変色した部分を取り除く下処理をします^^
ふきのとうのあく抜き方法
あく抜き方法は2つあります。
- 熱湯で茹でる
- 熱湯+重曹で茹でる
この2つの違いは「重曹があるかないか」ですが、どう違うのかと言うと、あく抜きにかかる時間が変わってきます。重曹を加えて茹でることによって、あく抜きが時短になりますよ。
熱湯で茹でるあく抜き方法
- 鍋にふきのとうが漬かる位のお湯を沸かす。
- 沸騰したらふきのとうを入れて1~2分位茹でます。
- 冷水にとって一晩置きます。
熱湯+重曹で茹でるあく抜き方法
- 水1リットルに対して小さじ1杯の重曹を入れます。
- 加熱して沸騰したら、ふきのとうを入れて1~2分位茹でます。
- 冷水にとって5~10分程さらします。
重曹なしの場合だと冷水にとってから一晩かかりますが、重曹を使えばあく抜きを始めてから30分位で完了しますよ^^
水ではなく「冷水」にさらすことで緑色が鮮やかになって、さらにそのまま綺麗な緑色を保つことができます。
もしも「できる限り苦みを取り除きたい」という場合にはあく抜きをする前に、下処理したふきのとうを水に浸して一晩置いておくといいですよ!
また逆にふきのとうの「苦み」を楽しみたい場合には、ふきのとうを塩で板ずりして、黒い汁が出たら水に放つという「簡易あく抜き方法」もあります。下処理だけでは灰汁が少し心配という場合には、この方法もオススメです。茹でない分「苦み」が残って山菜らしい味が楽しめますよ。
あく抜きのコツは?
あく抜きのコツは
- 茹で時間
- 水に浸す時間
です。
ふきのとう自体にはすぐに火が通るので茹で時間の目安は1~2分位で、しんなりしたらOKです。また、あまり長い時間茹でると水に浸した時にあくが抜けにくくなるので気をつけてくださいね。
茹でた後の水に浸す時間によって「ふきのとうの味」と「あくの抜け具合」が決まります。特に重曹を使って茹でた場合には、長時間水に浸すと「ふきのとう特有の風味」が減っていってしまうので、5~10分で水から引きあげるようにしましょう。
私は水に浸している間に違うことをしていると忘れてしまうので、キッチンタイマーやスマホのタイマーを使うようにしていますよ^^
ふきのとうの天ぷらの下処理方法
ふきのとうの天ぷらは、先程お話した
- 下処理をする
- あく抜きをする
- 簡易あく抜きをする
のお好みの方法で下処理を行います。その後はふきのとうの水分をしっかり拭き取れば下処理は完了です^^
ふきのとうに水分が残っていると、天ぷらにした時にサクサクッとした感触になりません(>_<)衣がふやけてしまうんですね。また、揚げる時に水分のせいで油がはねて危ないです!
私は水から揚げた後に、軽く水を振り落としてキッチンペーパーで水気を拭き取っています。ふきのとうの数が多い時には、ビニール袋にキッチンペーパーを袋に沿うような感じで入れて、その中にふきのとうを入れます。袋の口を手で持って、シェイクすると大体の水気を取ることができますよ^^
その他にも、サラダスピナーがあるなら使ってみると便利です♪
ふきのとうの天ぷらの衣の作り方
ふきのとうを天ぷらのサクッとした感触を楽しむには「衣」が重要な役割を果たします。
普段、天ぷらを作る時にはどんな衣を使いますか?私はいろいろ試してみましたが、やっぱり「市販の天ぷら粉」を使うと何よりも簡単で、サクッと揚がるように思います^^
「小麦粉」と「片栗粉」と「卵」と「水」を混ぜれば天ぷら粉ができるんですが、配合が難しいんですよね……(>_<)
私は、これまで市販の天ぷら粉よりサクッとなった経験がないので自家製天ぷら粉の紹介は控えさせていただきます。ここでは、衣を作る時のちょっとしたコツをご紹介します^^
衣の作り方のヒント
- 薄力粉を薄くまぶしてから衣をつける
- 米粉を使う
- 水の代わりに「炭酸水」を使う
- 少量(水の1割位の量)の酢を入れる
- 水の2割位の量のマヨネーズを入れる
私はふきのとうに薄く薄力粉をまぶしてから少量の酢を混ぜた市販の天ぷら粉の衣をつけて揚げていますよ。
ふきのとうに薄力粉をまぶす時にはこのようなアイテムが便利です。100円ショップに売っているので、手軽にゲットできる上に意外と重宝します。ムニエルを作る時や、クッキーの生地を型抜きする時なんかにも使えますよ~。
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衣はあまり混ぜ過ぎないように。だまが残る感じでさっくり混ぜればOKです!
ふきのとうの天ぷらの揚げ方
衣の準備ができたら、いよいよ油で揚げていきます。ここでも、サクッとした天ぷらになるように揚げ方のコツをお伝えしていきますね。
1.鍋に油を用意する
天ぷら鍋には「たっぷり目の油」を用意します。目安は、油の中にふきのとうを入れた時にしっかりと浮き上がる量です。
油の量が少ないと、ふきのとう全体につけた衣が均一に揚がりません。また、油の温度も変化しやすくなるのでサクッとなりにくくなります。
油はお好みのものでOKです!ごま油を入れると香りや風味が高くなりますよ。
2.油の温度
油の温度は170度位がいいです。天ぷらの衣を油に落としたとき、鍋の底まで沈んだかと思うと、すぐに浮いてくる感じです。
170度というと普通の天ぷらの温度よりやや低いんですが、緑色の葉物を揚げる時はこの位の温度が発色良く揚げることができます^^大葉の天ぷらなんかも170度位がオススメです。
3.揚げ方
揚げる時には、ふきのとうを一度にたくさん入れないようにします。天ぷら鍋にふきのとうを入れた時に、ふきのとう同士がひっつかない位の量がいいですよ。私が揚げる時は、一度に入れるふきのとうは5個位です^^
一気にたくさん入れると油の温度が下がってしまうんですね。そうすると、再び温度が上がっていくまでに衣が油を余分に吸ってしまって、カラッとした天ぷらにならないんです。
ふきのとうは花が付いている方を下に向けて揚げます。花の部分が苦いので、ここをしっかり高温で揚げることによって苦味がうま味に変わります^^
4.揚げる時間
揚げる時間は、30秒~1分位でOKです。
初めはジュワーッと泡がたくさん出ますが、しばらくすると泡のツブツブがなくなります。ふきのとうなら1分位でこの状態になりますが、もしも1分以上経っても泡がなくならないなら、もしかすると温度が低くなっている可能性があります。油の温度を確認してみてくださいね。
お箸で触ってカラカラとした軽い感じがしてきたら揚げ時です。
こちらの動画では、葉っぱが綺麗に広がって見た目も可愛らしいふきのとうの天ぷらの揚げ方が紹介されています。動画を見ると一気にイメージがわきやすくなるので、良かったら参考にしてくださいね^^
ふきのとうの天ぷらをサクッと揚げるコツは?
ここまでふきのとうの天ぷらをサクッと揚げるコツについてお伝えしてきましたが、「衣」や「揚げ方」についてポイントをお伝えしていくとちょっと長文になってしまいましたね^^;
サクッと揚がらない……そんな時にはココをチェックしてみてください!
- ふきのとうの水分が残ってる?
- 衣が濃すぎ?
- 油の量が少ない?
- 油の温度が低い?
- 揚げる時間が足りない?
ふきのとうの水分が残ってる?
下処理やあく抜きをした後には、しっかりとふきのとうの水分を取り除いておきます。
衣が濃すぎ?
衣が厚いとカラッと揚がりません。170度の油の中に、小さじ1杯分くらいの衣を落としてみた時に、一瞬で広がって揚がれば衣の濃さはOKです。
もしも1か所にまとまって塊のように揚がる場合は、衣が濃いので少し水分を足してみましょう。
油の量が少ない?
私はよく油の量をケチッてしまうんですが、そうするとやっぱりカラッと揚がりません^^;唐揚げは油の量が少ない「揚げ焼き」でもギリギリセーフという感じですが、天ぷらの場合は油が少ないと天ぷらでなくなってしまいました……(>_<)
油の温度が低い?
油の温度は170度。温度計がない場合は、天ぷらの衣を油に落としたときに鍋の底まで沈んだかと思うと、すぐに浮いてくる感じを目安にしてくださいね。
揚げる時間が足りない?
揚げ時間の目安としては30秒~1分位とお伝えしましたが、やはり天ぷら鍋の違いなど状況によっては揚げ時間が変わってくるかもしれませんね。
ふきのとうは水分が多いので、お箸で持ち上げてみて『重いな』と感じる場合はまだです。カラッと軽くなった感じがしたら揚げあがりです!
天ぷらの揚げ時間って難しいですよね(>_<)私はわからない時には味見して確かめます(笑)
ふきのとうの天ぷらのカロリーは?
ふきのとうの天ぷらのカロリーは大きさにもよりますが、大きめのものなら
- 1個約50kcal
です。
実は、天ぷらにする前のふきのとうのカロリーって1個約5kcalなんですね(低い!)油で揚げることによってカロリーがどーんと上がることがよくわかりますね^^;
ちなみに、
- かぼちゃの天ぷら:約56kcal
- れんこんの天ぷら:約21kcal
- エビの天ぷら:約89kcal
カロリーが低いふきのとうですが、天ぷらにすることで他のいろいろな食材と同じようなカロリーに大変身するということです^^;
ふきのとうは油をよく吸うのかもしれません。もしもカロリーが気になる場合には、天ぷらを揚げる時に衣を薄く付けて作るというのもひとつですよ~。
まとめ
『ふきのとうの天ぷらはあく抜きするのかしないのか?』という話から、天ぷらの作り方まで一気にお伝えしました。
美味しいふきのとうの天ぷらを楽しむためのポイントは全てお話することができたのではないかなと思います!
今年もふきのとうを美味しくいただいて春を感じながら、山菜のパワーで元気に過ごしたいですね^^
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