「白色」と「ピンク色」のコントラストが綺麗に映えるように、秋に芝桜の苗を植え付けて、春になってみると……
白色の芝桜の中に一部ピンク色の花が混ざってる?!
買った苗はちゃんと「白色」と「ピンク色」に分けてから、配置を決めて植えたハズ。それなのになぜ白色の中にピンク色が……?
それは、もしかすると「超レアな現象」が起こったのかもしれません!^^
今回は芝桜違う色が咲くことを何と言うのか?芝桜色が変わる現象とは?についてくわしく解説します!
芝桜違う色が咲くことを何と言う?
突然ですが、問題です!
Q:同じ種類の芝桜なのに、違う色が咲くことを何と言うでしょう?次の3つの中から答えを選んでください。
- 跳ね返り
- 先祖返り
- とんぼ返り
……正解は2番「先祖返り」です!^^
一面「白色」の芝桜が咲くように植え付けをしたのに、春になって開花してみたら一部のお花が白色ではなく「ピンク色」の花を咲かせた!?これって……
- 私が買い間違えた?
- 苗を植え間違えた?
- まさかお店の人が間違えた…とか?!
いえいえ、芝桜が違う色のお花を咲かせたワケは、私の買い間違いや植え間違い、お店の人の間違いでもなかったんです。
これは芝桜にとって超レアな現象、先祖返りが起こったんです!
「先祖返り」という言葉を聞いて、どんなイメージを思い浮かべましたか?私は、『芝桜が先祖に返る……??』と初めはチンプンカンプンでした^^;でもくわしく知っていくうちに『なるほど!』と納得しましたよ。
どのような現象なのかくわしく見てみましょう^^
芝桜色が変わる現象とは?
先祖返りとは、交配や突然変異をして品種が改良された植物が、交配前の品種に戻ってしまうことを言います。
現在、芝桜にはたくさんの種類がありますが、実はすべて「品種改良を行って出来上がってきた品種」なんですね。
今私たちの身近にある「穀物」「野菜」「果物」「花」などの植物は、ほとんどが品種改良によって作られたものなんです。品種改良することによって
- 病気に強くなる
- たくさん収穫できる
- 収穫しやすくなる
- 美しい
などのメリットがあります。
品種改良を経て今ある植物たちは、私たちにとってすごく便利なものとなり、生活も豊かになりましたね。しかしこの「品種改良」って、とっても手間と時間がかかる作業なんですよ(>_<)
現在は技術が進歩して、「バイオテクノロジー」を利用して効率化が進んだり、『青いバラ』のような見たこともないお花が開発されたりしています^^
そう考えてみると、今ある「芝桜」の種類には、これまでにたくさんの手間と時間がかけられてきたんだなと感慨深くなります……!
先祖返りは「芝桜」だけではありません。全ての生物に起こる現象なんですよ。
例えば「果物」で原種はあまり甘くなく美味しい物ではなかったとします。それをいろいろ手を加えたり交配させたりしていくと、甘くなったり美味しくなったりするんですね。
でも、品種を改良したものを何代も何代も育てていくと、ある時突然「原種」に近い物に戻ってしまうことがあります。それが「先祖返り」なんですね。
もしも、思っていた芝桜の花の色と「違う色の花」が咲いたなら……その咲いた色は、芝桜の先祖が咲かせていた花の色だったのでしょう。「芝桜の中に眠る昔の遺伝子」がいつのタイミングかはわかりませんが、ふとした時に現れてくるということなんですね。
芝桜の中にはこの「先祖返りがおきやすい品種」というものがあります。白色のお花が咲く「リトルドット」という芝桜の品種は先祖返りがおきやすいといわれていますよ。
しかし、この先祖返りを阻止するのは難しいことなんです。阻止するのが難しく、いつ現れるかわからない現象って……すごくレアなことではありませんか!?
白色の中にピンク色のお花が咲いたことで『せっかく分けて植えたのに~(>_<)』と思われたかもしれませんが、これらのことを知った後でピンク色が咲いた芝桜を見てみると『これが芝桜の先祖の色なんだなぁ。』と感慨深くなることでしょう^^
もしも気になる場合には、移植することもできますから大丈夫ですよ。その場合、移植は「春」か「秋」に行いましょうね。
まとめ
芝桜の苗を植えて花が咲いた時に、思った花の色と違う色が咲くのは「先祖返り」という現象だったんですね。
『芝桜の色を間違えて植えてしまったのか?!』と思ってビックリした方もおられたのではないでしょうか?
『せっかくグラデーションにしようと思っていたのに……』と落ち込んでしまうかもしれませんが、私だったら『レアな現象が起こった!!!』と喜んでしまうかもしれません(笑)
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