干し柿を作るにあたって柿の選び方にお悩みでしょうか?!
そのまま食べる生の柿なら、色がキレイなオレンジ色で、かたさは好みのものを選ぶ……など、選ぶ基準がありますが、干し柿にする柿を選ぶ場合も同じような選び方で良いのでしょうか??他にも、
- どんな柿を使えば美味しい干し柿になるのか?
- 柿の種類にはどんなものがあるのか?
など、疑問も出てきますよね。
選び方のポイントがわかると、干し柿用の柿を選ぶのも選びやすくなりますよ^^今回は、干し柿にする柿の選び方についてお伝えします♪
干し柿の柿の選び方は?
干し柿にする柿の選び方のポイントは
- 渋柿を選ぶ
- 枝がT字に残っている
- 成熟したもの
くわしく解説しますね!
渋柿を選ぶ
干し柿にするなら断然「甘柿」よりも「渋柿」で作るのがオススメです!甘柿と渋柿両方を干し柿にした場合、渋柿で作った干し柿の方が甘く、甘柿で作った干し柿と比べると「約4倍の甘さ」になります!
甘柿でも十分甘いのに、その4倍の甘さってスゴイですよね^^秘密は、渋柿に含まれている「糖分」の量にあります。もともと、甘柿よりも渋柿の方が含まれる糖分が多くなります。
ただ「渋い」ので渋味抜きをしないと食べられません(>_<)しかし、渋柿をじっくり時間をかけて干すことによって渋味の素である「タンニン」が水溶性から不溶性に変わるので渋味を感じなくなります。そして、糖分もさらに凝縮されて甘い甘い干し柿が完成するんですね^^
「甘柿」でも、もちろん干し柿にすることはできますが、時間をかけても甘さは変わりません。甘柿ならセミドライフルーツにするのがおすすめですよ!
>>柿のセミドライフルーツの作り方と大量消費メニューのアイデア
枝がT字に残っている
「干し柿用の柿」として売られているものであれば、大体の柿にはT字になった枝が柿のヘタのところにくっついています。
このT字に残された枝、実は干し柿を吊るす時に紐がくくりやすいように残してあるんです。もしも「T字の枝が付いていない場合」は、針金などを使って吊るす方法があるので大丈夫ですが、T字の枝が付いている柿を選べるのなら、そちらを選んだ方が作業が楽になりますよ。
成熟したもの
干し柿は、干している間に味や甘味が凝縮されていきます。柿がすでに成熟していれば、さらに美味しさが増していくということですね^^
しかし干し柿にする場合あまり熟れ過ぎてしまった柿だと、干している間に腐ったりカビが生えやすくなったりするので、成熟している柿で固めのものを選ぶといいですよ。
柿が成熟しているかのポイントは、
- 濃いオレンジ色でツヤがある
- 形が良い
- ヘタと果実の隙間がしっかりとくっついている
- ヘタの色が緑色
- 手に持った時に重みを感じる
これらのポイントをチェックしながら「干し柿用の柿」を選ぶと選びやすくなりますよ^^
干し柿にオススメの柿の種類は?
干し柿にオススメなのは「渋柿」でしたね!
実は、渋柿には「いろいろな種類」があります。しかも甘柿、渋柿を含む「柿」としての品種は、なんと1000を超える程たくさんあるんです。ここでは干し柿にオススメの代表的な渋柿の品種を4つご紹介しますね。
1. 平核無柿(ひらたねなしがき)
渋柿の8割位はこのを占めるのは「平核無柿(ひらたねなしがき)」という柿になります。特徴は、
- 種がない
- 四角い形
- やや大きい(240g位)
- 果肉はオレンジ色
私が干し柿を作るのに購入した渋柿も、この平核無柿(ひらたねなしがき)でした。
原産は「新潟県」です。地方によっては、新潟では「八珍柿」山形では「庄内柿」などと呼ばれることもありますよ。
山形県、和歌山県、新潟県でよく栽培され、市場に出回る時期としては10月下旬から12月上旬です。
2. 刀根早生柿(とねわせがき)
刀根早生柿(とねわせがき)は、平核無柿(ひらたねなしがき)を若木に接木してできた品種です。特徴は、
- 種がない
- 四角い形
- やや大きい(240g位)
- 果肉はオレンジ色
平核無柿(ひらたねなしがき)とよく似ているのですが、平核無柿(ひらたねなしがき)よりも「やや濃いオレンジ色」をしていて光沢があります。
日本では各地で栽培されていますが、和歌山県が全国の約半部を作っていて、9月~10月頃に収穫されます。
3. 蜂矢柿
蜂矢柿は岐阜県美濃加茂市『蜂屋町』で古くから作られてきたことから「蜂矢柿(はちやがき)」と呼ばれるようになりました。特徴は、
- 一部種が入っているものもあるが多くは種無し
- 先がやや尖った釣鐘状の形
- やや大きい(250g位)
- 果肉はオレンジ色
干し柿のひとつである「あんぽ柿」に使われることが多いです。産地によって収穫時期が変わりますが、早い所では10月下旬~遅い所では12月上旬頃まで収穫されます。
4.市田柿(いちだがき)
市田柿(いちだがき)は長野県で500年以上も前から栽培されてきた「小ぶりの渋柿」です。昔から「干し柿」にされて『市田柿』として販売されてきました。特徴は、
- 種が入っているものは少ない
- 縦長でハート形
- 小ぶり(100g位)
- 果肉はオレンジ色
干し柿のパッケージにも『市田柿』と書かれているので、商品名かと思いきや柿の品種名でもあったんですね。収穫時期は、10月下旬~11月中旬頃です。
「渋柿」って、なかなかスーパーでは見かけませんよね(>_<)私も干し柿を作ろうと思った時に、渋柿をどこで手に入れればよいのかはじめはわかりませんでした……。渋柿を手に入れる方法についてはこちらでくわしくまとめています!
>>渋柿はどこで買える?スーパーでも売ってる?値段も知りたい!
さいごに
干し柿の柿の選び方がわかれば、後は『干し柿を何個ぐらい作るのか?』で買う量を決めればいいですね!
干し柿を干す場所はお決まりですか?!
柿をたくさん購入した後に、干し柿を干す場所が足りないと大変です(>_<)「場所」の他にも、干し柿を干す「時期」や「気温」については、こちらを参考になさってくださいね^^
>>干し柿の作り方 時期はいつ?気温は?干す場所はどこがいい?
干し柿用の美味しい柿が見つかることを願っています♪
こちらではこれまでにお伝えしてきた「柿」や「干し柿」についての情報を見やすくまとめてあります。柿に関する気になることがあるならぜひ覗いてみてくださいね。
>>【柿のまとめ】柿の食べ方,栄養,カロリー,干し柿の作り方,保存方法など
コメント